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人事教育室・山ノ井洋子

人事教育室・山ノ井洋子

主婦から管理職への転身
人事教育室 室長 山ノ井洋子

見い出された資質

子育てが一段落したタイミングで、短時間アルバイトとして浦和美園店へ入社した山ノ井さん。かつて百貨店の美容部員として働いていた経験を活かし、その類い稀な接客スキルとにこやかな笑顔、誰からも好感を持たれる丁寧な所作に、一目置かれる存在になるのにそう時間はかからなかった。「当時の店長が本社に異動することになり、『店長にならないか』と誘われたのですが、正直ためらいがありました」。子どもに手がかからなくなったとは言え、正社員としてフルタイムで働くことにはブランクがあり不安だった。「けれども憧れのアパレルで働くことも楽しかったですし、何より店長が築いてこられたお店を守りたいという気持ちもありました」。そこで店長を支えるサブとして正社員になり、徐々にフルタイムでの働き方に慣らしていった。

店長への昇格、そして本部付接客トレーナーへ

その数ヶ月後には店長へと昇格。順調に店長業務と主婦業を両立させていく。「娘も大きくなって家事も手伝ってくれますし、家族の理解もありました」。やがてSSMやCSMを兼務するようになり、スタッフ教育の面で重要な役割を担うことになっていく。「本部付接客トレーナー」。それが山ノ井さんに与えられた特命任務だった。前職で身につけた接客スキルをもとにマニュアルを作成し、新店オープンや店長の新任研修など、様々な場面で接客を教えていった。ただ、本部勤務となったことで通勤時間が長くなり、彼女自身、主婦業との両立に悩んだこともあった。「『先に帰るのは申し訳ない』と残業していたこともありました。けれど人事担当の役員から『まずは主婦なんだから、ムリしなくていいよ』と言葉をかけてもらったんです。すごく気が楽になりましたね」。それからはメリハリをつけ、時間配分ができるようになっていったという。

「いまの仕事を極めたい」

現在は人事教育室室長として、各種研修会でのスタッフ教育指導や、店長候補となる人材の発掘などにあたる。すべては「人」に関わる中枢の業務だ。「本来力があるスタッフが埋もれてしまっているのを見つけ出したり、店長に抜擢したスタッフが力を発揮して、チーム全体が活性化して売上が上がったり……やりがいを感じてくれているのを見るのが、私の『やりがい』ですね」と笑う。全国各地の店舗にはかつての彼女のように、主婦業とパート勤務を両立するスタッフも多いという。「『これからも長く働きたいんです』と話すスタッフに、私自身の経験を話すと『励みになります』って言われるんです。『アパレルが好き』という思いを持ちながらも、年齢や主婦業との両立であきらめてしまう人もいるのかもしれません。私も日々精いっぱいですけど、こうして働ける環境があることに感謝していますし、今はただ、『この仕事を極めたい』という思いが強いですね」

プロフィール

山ノ井洋子
2008年 浦和美園店へアルバイト入社 その後、同店サブ→店長に昇格
2010年からは一店長としての職務に留まらず、後輩店長の店舗や研修会等で各店長への指導にあたる
2011年 東京本社へ異動、人材の発掘やスタッフ教育・指導に従事